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こんにちは。
実は私、小学生のときに親の仕事の都合でアメリカに1年半ほど住んでいました。
大人になってからの1年半ってあっという間だけど、子どもの時の1年半ってすごく長く感じますよね。
今回は帰国子女だからわかる気持ちや葛藤をお話しします。
帰国子女とは
帰国子女(きこくしじょ)とは「帰国した息子達・娘達」の総称。一般的には保護者の転勤などの国外転居に伴って、一旦国外に転居した後に自国に転居(帰国)した子女を指す。ただし、保護者が国外に転居した期間中に出生した子女の場合称さない場合もある。または、本人の留学や遊学などに伴う国外転居の場合は帰国子女とは称さない。
ウィキペディアより引用
何年間海外に行っていたら帰国子女という明確な基準はないようです。
1年半しかいなかったし…と帰国子女と言われることに戸惑いを感じていたわたしですが、これからは胸を張って帰国子女と言い張ろうと思います。
帰国子女になった経緯
お父さんの仕事の都合でアメリカに行きました。
アメリカへの転勤は行く寸前に聞かされたのではなく行くまでに数ヶ月の時間があり、わたしは気持ちの整理をしなくてはなりませんでした。
アメリカに行く前の気持ち
大人になったら旅行で海外に行くんだろうなと考えていたわたし。しかし現実には数ヶ月後に海外へ行かなくてはなりません。気持ちはなかなか追いつきませんでした。
英語話せない、友達と離れるの寂しい、日本食食べれなくなるの嫌だなどネガティブな想像ばかりしており行きたくないと親に言って困らせました。
しかし近くにわたしを預かってくれる親戚などはおらず子どもを置いていくことはできません。
親は「こんなに良い機会ないよ。小さいときにアメリカいけるなんて最高じゃん」とわたしを説得します。自分の気持ちをしっかり表現できず、あんまり親を困らせたくないと思っていたわたしは納得したのかどうかわからないような曖昧な返事をしていました。
実感が湧かないけど刻一刻とアメリカに行く日は迫ってきています。引越しのための段ボールがたくさん届いたり、クラスの道徳の時間にお別れ会を開いてもらったところで「あぁ、本当に引越すんだな」と実感しました。
こうしてわたしは曖昧な気持ちで引越しすることになりました。
アメリカ滞在中の気持ち
アメリカに着くと、周りで聞こえる言葉が全部英語で本当にアメリカにきたと実感することができました。
アメリカで住む家は日本の家よりも断然広く、大きなソファやベッド、広いコテージがありおしゃれで過ごしやすい家でした。庭に野生のリスやスカンクが遊びにくるのも可愛かったです。
小学校は本当は日本人学校に入る予定でしたが時期の問題もあり空きがなく、現地の小学校に転校しました。幸い転校したクラスにはわたし以外の日本人の子がいて、すごく面倒見の良い子だったので英語が不自由なわたしに通訳のような感じで世話をしてくれました。その子のおかげもあってすぐにクラスに馴染み、喋れないなりに英語を使ってコミュニケーションをとるようになったことで英語は徐々に上達していきました。
土日はよく家族で観光に行きたくさん思い出を作りました。
ついて行きたくないと思っていたアメリカ転勤ですが、気づいたら毎日の生活は充実しており楽しい日々を送っていました。なので日本に帰るときはすごく寂しい反面帰れて嬉しい気持ちで複雑でした。
アメリカから帰ってからの気持ち
アメリカから日本に帰ってくるとまた引っ越す前と同じような日々が待っていると思っていたら少し違いました。
引っ越す前の休み時間は外で鬼ごっこや鉄棒で遊ぶことが多かったのに、帰ってきてからの休み時間は流行のドラマやマンガの話で盛り上がってました。
わたしがいない間に仲の良かった友達は大人っぽくなっていてなんだか置いていかれたように感じました。
ドラマや漫画はわたしがいない間に流行っていたもののようでついていくことができずつまらなかったです。
ですが、その生活にも徐々に慣れてきてそのうち話にも入れるようになりまた前のような生活に戻りました。
帰国子女になってよかったこと
アメリカに行き、帰国子女になってよかったと思うことが成長するとともに増えてきました。
性格が明るく積極的になった
もとは内気で自分から何かを進んで行う子どもではなかったです。
日本にいるときは授業中手を挙げて発言することありませんでした。わたしだけでなく先生が「これわかる人?」と聞いてもみんなわかっていても手を挙げていません。多分手を挙げて発言して間違えることが恥ずかしかったんですよね。
しかしアメリカの学校では手を挙げても挙げなくても自分の意見を言う授業が多く発言せざるを得ない状況でした。
転校してすぐは英語も話せないしわからないからと先生も気を遣ってくれて当てられることはありませんでした。しかし数ヶ月経つと喋らないなりの答えを求められるようになり、ジェスチャーや曖昧な英語で答えを発言しなくてはなりませんでした。
ただ、数ヶ月経つころには周りの環境に慣れてきており発言することへの躊躇はあまりなかったように感じますし、そのうち自分で手を挙げて発言できるようになりました。
転勤が終わり日本に帰ってきて授業中に手を挙げると周りの子の手の挙げなさにびっくりすると同時に、手を挙げて発言すると周りから少し好奇の目で見られている気がしました。しかし海外に行ったことで自信がつきメンタルも強くなったのであまり気になりませんでした。
英語が得意になった
1年半の滞在ではペラペラに話せるところまで成長はしませんでしたが、そこそこの速さで話される英会話を聞き取ることと、友達と楽しく話すくらいの日常会話をすることはできるようになりました。
日本に帰ってきてからの中学校や高校での英語の授業はあまり勉強していないけど感覚でテストの問題を解いて9割くらいの点を取ることができました。今も英語に苦手意識は全くなく、むしろもっと勉強したいと思っています。
はっきりものを言うようになった
日本人って微妙とかわかんないとか言って言葉濁すことが多いですが、外国の人は良い悪いをはっきりと伝えている気がします。
自分の意見よりも周りに合わせる意見を言いがちだったわたしはアメリカに行ったことで自分の意見を持ち人に伝えられるようになりました。
戸惑いを感じなくなった
アメリカに行ったらいろんな国の人との交流がありました。
日本よりもボディタッチが多く、その環境に慣れたこともあり帰ってきて大人になった今もいろいろな人と関わって仕事をする機会や話す機会があっても戸惑うことがありません。
人がしてない経験を積んだことが自信になった
これはわたしのいた環境のおかげもあるのですが、東京の田舎に住んでいたので周りに帰国子女がほぼいませんでした。
小さいときに周りができない経験を積めたこと、周りが知らないことを自分の目で見て感じて知れたことが自信に繋がりました。
帰国子女になって悪かったこと
悪いってほど悪いことはありませんが、ちょっと困ったなってことはありましたのでご紹介します。
英語を話してと言われる
帰ってきたときもまだ小学生だったので当時の授業に英語はありませんでした。1年に数回AETの授業があったくらいです。
なのでこれ英語で書いてとかわたしの名前英語(ローマ字)で書いてと言われたり、英語しゃべってなど言われた記憶があります。
漢字の勉強が少し遅れる
日本にいない間ほぼ日本語の勉強はしていませんでした。お父さんが出張で日本に行ったときに漢字ドリルや本を買ってきてくれたもので勉強するくらいです。
当時まだ中学年だったのであまり難しい漢字がなかったことが救いですが、日本に帰ってきてから漢字に対しては少し苦手意識がありました。
ただ本を読むのが好きだったからか特別勉強しなくても気がついたら読めるし書けるようになっていました。
子どもが心配な親御さんへ
海外転勤になったとき自分の子どもは大丈夫かな?平気かな?と心配になりますよね。
大丈夫、どうにかなります。むしろ親御さんがクヨクヨ心配していることで子どもまで不安になってしまいます。なので親御さんも不安なところはあると思いますが子どもの前だけでも不安なところは見せないであげることが大切です。
わたしのお母さんはわたしから見ると「海外に行けてうれしい!」という風に見えていましたが今考えるときっと心の中では日本から離れる不安もあったと思います。しかしその不安を当時は感じることがなかったので安心して親についていくことが出来ました。
また子どもはすぐ環境に順応していきます。大人が思っているよりも早く環境に慣れて英語を話すようになります。わたしも弟ももともとは全く英語は喋れませんでしたが、気付いたら友達と会話できるようになっており、その姿を見て親はびっくりしていました。
なので大丈夫です。安心してください。
むしろ心配なのは親の方
子どもは学校に通って友達ができて自然と英語を学び喋れるようになります。
でも親、とくに転勤についてきた親(わたしの場合だとお母さん)はなかなか英語を学ぶ機会がなくて大変そうでした。
子どもの方が早く理解できるようになるので学校の先生とお母さんの間に入って通訳みたいなこともしました。
お母さんが「アメリカに来る前に英会話に通えばよかったな〜」と言っていたのを覚えています。
なので、これからアメリカ赴任について行く予定がありそうな家族は前もって英語を勉強しておくことをおすすめします。
さいごに
わたしにとってアメリカに住んだことはとても良い経験になりました。
大人になってからこの経験があったことで自分が成長したと感じることが多いです。
この経験をさせてくれた両親に感謝しますし、海外駐在してるお父さんかっこいいなぁと思います。
お父さん、お母さんありがとう!